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学校新聞「PAN CAKE」に掲載している、 現在プロで活躍するPANのOB・OGの紹介し、インタビューをするコーナーです。 これから音楽の仕事を目指す人たちにとっても、大いに参考となる話が沢山あることと思います。

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サウス・バイ・サウスウエスト、フジロックに参加
小川 建(10期生・別科ボーカル専攻)
2004年3月、アメリカ・テキサスで行なわれているSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)に初参加、続いてフジロックフェスティバルにも参加した「ZANZO」。インディーズ・シーンから大きく飛躍しようと常にエネルギッシュに活動を続ける、「ZANZO」ボーカル&キーボードの小川先輩に、SXSWの様子をはじめPANでの学生時代のお話などを伺った。
■まず「ZANZO」結成の経緯をお聞かせ下さい。
99年の結成当時は、PANでコンピュータミュージック(DTM)も習ったことや、テクノも好きだったので、自宅録音をして自分一人で活動していたんです。その作品を色々なところに配ったら、ある制作会社からやらないかと声がかかり、やるならメンバーを集めようと始めました。
■「ZANZO」のスタイルを一言でいうと。
あえていうなら人力テクノとかジャズロックですね。
■アルバム「MDRM」を聴かせていただきましたが、打ち込みなども使われているんですか?
いえ、基本的にはライブでも同じパフォーマンスをしますから、使っていません。
■さて今年は海外に行かれて演奏していますが。
今年の3月、アメリカのテキサスでのSXSWに参加しました。 このイベントはコンベンションとでも言うのでしょうか、演奏ライブはもちろん、色んな人間、 写真をやっていたりマネージメントをやっている人間、業界の人間がそこに一同に会して、 自分の情報を公開して、今後の仕事に結び付けていこうと言うイベントです。
■ライブイベントだけではないのですね。
とても面白かったですよ。通常の演奏の他に、ブースを作ってそこで自分達はこんな商品を作っています とかやるんですよね。現地で契約を交わして大きい仕事に繋げた話しも実際にありますし。
■普通に見に行っても楽しそうですね。
オースティンという街全体がその期間バンドの街になるんですよ。 他に日本から参加したアーティストは「くるり」、「氣志團」、「POLYSICS」などですが、 「くるり」の岸田さんがオースティンの街でよろしくお願いしますってフライヤーを配っている光景なんて 日本じゃまず見られないですしね。
■どのようなきっかけで参加したのですか。
全く持ってオーディションです。業界枠っていうのもあるらしいのですが、 僕らはプロフィールを付けてCDを送ってそれが評価されたんです。
■フジロックフェスティバルの印象はどうですか。
これは面白くって気持ちよくやらせてもらいました。今、夏フェスというのも沢山ありますが、 フジロックは環境が素晴らしい。周りは山なんですよ。演奏している時に山を見つめながら歌っている時があって、 本当に気持ちよかったですね。
■こちらに参加したきっかけは何でしょう。
やはりSXSWへの参加がきっかけです。その評価から推薦していただけました。
■今の日本には「ZANZO」のように海外を活動のきっかけにしたい人は多いと思います。
日本では10代20代前半で苦い思いをした人はいますよね。ライブハウスに行くにしても、 高いですから、毎日行くなんて無理でしょう。でもアメリカなんかはそこからして状況が違うし。 日本にもJポップを意識していない人、頑張っている人はたくさんいますけど、 それを維持していけない現状も日本にはあるわけです。
■小川さんはその中で自身の活動を続けて、広げてきたわけですね。
SXSWやフジロックにしても、ほとんど大きなイベントは事務所が関わっていたりするんですが、 僕の場合、自分達でできたっていうことが嬉しいかったです。 これからは自分達でマネージメントして小売店とも交渉していきたいですね。 ネットも普及して、インディーズにとって強い時代になってきましたね。
■話は変わりますが、PANに入学したきっかけは何でしょう。
バンドは高校の頃からやっていて、10代のころから制作会社など業界とは関係があったんです。 その中でミュージシャンに譜面を渡した時、ここはどういう意味かなど聞かれて、 自分の知識があいまいなところがあって悔しい思いをしました。だったら、 入学して勉強せざるを得ない状況を作ろうかなと。
■PANで学んでよかったことは何ですか。
やっぱり理論系ですね。あと素晴らしい先生に出会えたこと、そこから広がっていい人に出会えたことです。 例えば先生と音楽の話をしていて「ああ、それならあの店に誰だれっていうのがいるから行ってみれば」 っていわれて行けば「そういう音楽ならあの店長に言えばいいよ。人脈があるから」とか、 本当に小さなことから広がっていくんですね。
■最後に学生へのメッセージをお願いします。
ギター、ボーカル、サックス、ピアノなど「ZANZO」というユニットでやりたい人がいれば、 一緒にやりたいです。受け身ではなく、こういうことを自分はしたいから一緒にやりませんかという人。 例えば学校でもそうです、この学校で自分はこういうことをやりたいということが大事。 このバンドで、これをやりたいという気持ちを持った人、募集してます。
小川 建(10期生・別科ボーカル専攻)
アルバム「MDRM」