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学校新聞「PAN CAKE」に掲載している、 現在プロで活躍するPANのOB・OGの紹介し、インタビューをするコーナーです。 これから音楽の仕事を目指す人たちにとっても、大いに参考となる話が沢山あることと思います。

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リミテッドレコード取締役部長
谷口慎二(1期生・ミュージックビジネス専攻)
イベント、コンサートの制作、アーティスト発掘、マネージメントなど様々な音楽制作分野に携わり、現在は第一線のプロデューサーとして、GLAYはじめ多くのアーティストを送り出し続けている、リミテッドレコード取締役部長である、谷口慎二先輩。これまでの経歴やエピソード、PANの思い出など、出張直前の忙しい中にもかかわらず長時間に渡って快くインタビューに応じてくれた。
■音楽の様々な職種の中でプロデューサーという仕事は非常に幅広いものだと思いますが、先輩の場合は具体的にどのようなお仕事をされているのでしょうか。
現在インディーズレーベルを担当していますので、新人発掘が主な仕事です。デモテープを聴いたり、日本中のライブハウスに直接演奏を聴きにいきます。そこで、これはと思うバンドに行き当たったら、アーティスト契約、CDリリースと進みます。

私のレーベルでは、アーティスト自身がプロデュースし、マネージメントができるような自立性を持ったバンドを育てる方針で臨んでいます。また、私の部下である多くのスタッフも非常に若い人たちばかりなので、バンドだけでなく、スタッフも同時に育てていかなくてはならないので大変ですが、父親のような、それぞれの成長もみることができる楽しい仕事です。
■仕事の中心となる、新人発掘のポイントは何でしょうか。
時代は変わっても変わらない物があります。アレンジは時代によって変わるけれど、いい歌詞、いいメロディ、つまり素晴らしい楽曲は変わらないので、いい楽曲を持っているかどうかが大きなポイントですね。
そのためには、自分自身が時代をつかんでおく、だからたくさん音楽を勉強しないといけないでしょうね。
例えば、ブルースはどのようにして生まれたのか、それに付随してジャズはどう発展してきたのか、そこからロックがどう生まれてきたかなど、歴史的背景を知っておくとともに、今一番流行っているものも知っていなければいけません。
■ところで、福岡出身の先輩がどのような経緯でPANに入学したのですか。
それには、そもそも『音楽だ!』と思ったきっかけから話したいと思います。高校の修学旅行で東京に初めて来たときのことですが、あるデパートで偶然、ジョン・レノンに出くわしたんです!! 何を話したか、舞い上がっていて全く覚えていませんが声を聞いたことは覚えています。もう、自分は選ばれた人間なんだと勘違いして(笑)、音楽にのめりこんでいったんです。
その後地元福岡でバンド活動をしていて知り合った音楽プロデューサーの方に、「音楽やるなら東京だよ」と言われて上京したのですが、あてにしていた会社が経営不振になってしまい路頭に迷ってしまったんです。そのときちょうどPANが開校することを知って、まずは本格的に音楽を学んでみようと決心したんです。
当然、貯金もなかったので新聞奨学生を希望しました。今も新聞奨学生で通っている学生はいますよね?その人達には特にがんばって欲しいですね。
■そして、PANの後は?
ライブハウスのクラブチッタ川崎に6年間勤務しましたが、リミテッドレコードの現社長に入社を誘われ、アーティストのマネージメントを担当しました。
X JAPANのYOSHIKIのマネージメントもしましたね。そのうち新人発掘も手がけることになり、GLAYとの出会いがあったのです。ライブハウスで彼らの演奏を初めて聴いた時、ダイヤの原石だとピンときましたね。
■それはどんなところに惹かれたのですか?
まず楽曲が素晴らしかった。それとボーカルの声質ですね。その後の成功はお互いの情熱が結び会った結果だと思っています。
■現在手がけている主なバンドは?
今はパンクロック中心ですが、175R、シャカラビッツ等をプロデュースしています。PAN出身のコーガニズムオーケストラも担当していますよ。実は、最近まで後輩だとは知りませんでしたが。
■最後に、後輩にアドバイスやメッセージをお願いします。
音楽分野で生きていくなら、雑食性でなんでもかんでもかじってみるべきでしょう。雑誌に載っていることはもう遅いんですよ、今ライブハウスで起きていることが本当のリアルタイムなわけじゃないですか。映画でも、演劇、本でも同じように、マニアックなものと一番売れているものの両方に注目してください。自分の引き出しをふやすために自己投資しましょう。
谷口慎二